今日はどんな空が見えるかな?
そんなことを思いながら書いてたりする日々のつぶやき。
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
最新記事
(09/14)
(09/13)
(09/05)
(09/05)
(08/27)
最新TB
プロフィール
HN:
誤字
性別:
女性
自己紹介:
冬生まれ、和物を愛する日本人。
チョコ・オムライス大好き。
チョコ・オムライス大好き。
カウンター
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
『聖女の救済』、読み終わりました。
ガリレオシリーズは短編は読んだことないんですが、長編はすっきりした読了感があります。
でも若干物足りない気分です。
タイトルの意味がラストになってやっと分かります。
ちなみに内海薫がiPodで聞いているのが福山雅治だったりと、東野さんの遊び心も見え隠れしました。
ドラマから入った人に対してのファンサービス?
別に無くてもいいんだけどなぁ。
以下ネタバレなんで、読んでない方Uターンお願いします(;-人-)
毒殺された夫、その時妻には鉄壁のアリバイがあった。
事件は、妻が夫から離婚を告げられたところから始まります。
・・・文章上では。
付け足したのは読み進めていくと、もっと奥が深いからです。
事件の始まりはもっと前なのだから。
始まりの「あなたの言葉は私の心を殺しました。だからあなたも死んでください――」
「あなたも?」誰か死んだのかって、ずっと引っかかってました。
謎が解けてスッキリ。
「理論的には考えられる、でも現実的にはありえない」。
女の執念は恐ろしいものです。
愛情と、それに相反する感情を秘めているのだから。
男からすれば、怖い以外の何者でもないですね。
「容疑者Xの献身」が愛ゆえの犯罪なら、「聖女の救済」は執念ゆえの犯罪。
ここまで女性の視点に立てる東野さんもすごい。
伏線が所々張られてるんで、ちゃんと読めば分かるんですね。
・・・があまりにも伏線が分かりすぎたので、もう少し会話や他の描写を入れて隠してしまえばいいんじゃないか?とも思った。
「容疑者X~」に比べてあまりにも展開が分かりすぎて、ラストのあっと驚くネタバラしってほどではありませんでした。驚きは容疑者Xの方が断然上。
今回は内海刑事登場、許せました。
でも私のイメージで、内海役は柴咲コウじゃなくて、・・・深津絵里かな?
理知的な性格で、感情もあったから。
草薙刑事も北村さんじゃなかった。
テーマの一つ(?)、「草薙刑事の恋」ということでスポットが当たり、綾音が犯人にならないように奔走する姿が描かれてます。
ごめんなさい、どう考えても北村さんのイメージじゃない(笑)
刑事でも、男と女だと考えるところが違いますね。男だと、女性の妊娠に対して疎い。
不倫関係の察知は早かったのに(苦笑)。
まぁ、当事者にならない限り知識を持つことはあまりないでしょう。独身ならなおさら。
一人の男、三人の女。
その男の結婚観のせいで振り回されたのに、正直犯罪を犯す価値があるのか悩んだ。
そう思うあたり、私も女なんでしょうね。
宏美がワインを遠慮してるあたりから、不倫→妊娠してる。
潤子と綾音が何かのきっかけで友人関係(勝手に想像)。
・・・までは真相わかるまでに、わかったんですが。
トリックまではさすがに全然分からなかったよ、これだけは脱帽。
コーヒーメーカーに何があるって言うのでその捜査の描写と、綾音の北海道でのアリバイ捜査の描写が合って、先入観が生まれてました。
どうやったら、北海道にいる人間が東京まで殺人を犯しにいけるのか。
こればっかり考えてました。
ガリレオ先生によって、見事に覆されました(;´д` )
そういえば、作中に和歌山のヒ素カレー事件が描かれてましたが、ちょっと驚いた。
実際にあった事件を取りいれるものなんだなぁって、spring8も実際あるんでしょうね。
トリックに関しては、水がキーポイント。
殺さないこと、何もしないことがトリック。
綾音が犯人で冒頭から描かれてたのに、ヒ素の存在を描写していた箇所を読み飛ばしてた(潤子の自殺原因考察あたり読んでから、最初読み直して気付いた)。
まさか1年も前から考えていたなんて。
『救済』の結婚生活。
決して殺してはいけない、彼が「約束」を履行するまで。
履行したその時は、絞首台から彼の足場をなくそう。
なんだか『夜明けの街で』の新谷君の赤い糸の話を思い出してしまった。
人物に関しての描写がちょっと残念。
湯川、草薙、内海、他の刑事たち。義孝、綾音、宏美、潤子、それから猪飼夫妻。
もっと魅力的に描ける人物ばかりだったのに。
綾音はあっさり宏美の不倫と妊娠を許してしまうし(だから聖女なんでしょうけど)、綾音に関してもそれほどの執念を表に出さずじまい。
あと、最後の2ページは淡々しすぎてたせいか物足りなかった。せめて、草薙刑事の恋をもう少し描いても良かったんじゃなかったんだろうか・・・。
ここはもったいなかったなぁ。
うーん、トリックだけに読んだって感じがしてしまう本でした。
タイトルの意味や、女の矛盾で不可解な部分は面白かったんですがね。
たぶん、次の映画ってことでだいぶ意識したんでしょね。もう少し掘り下げて欲しかった。
正直、容疑者Xの方が面白かったです。
PR